日本子どもを守る会の毎年の活動に、2020年から、新しい柱となる活動がはじまりました。
そして、2021年、第2回目の活動について、日本子どもを守る会増山均会長からのメッセージです。
《31条のチカラ》を確かめ、
子どもの権利条約第31条の社会的な役割を確認し合いましょう
第2回「31条のひろば」へのご参加を、ひろく呼びかけます。
「31条のひろば」は、《子どもの文化権》を規定した子どもの権利条約第31条が、子どもの健やかな成長発達と子ども期の保障にとって、土台となる権利であることを実践的・理論的に明らかにするために、子どもの遊びや文化・芸術に関わる諸団体が集まり、語り合い、学び合う場として昨年(2020年)9月に第1回目が開催されました。
その中で、31条への理解を広げ、普及と実現を目指すために「31条ムーブメント宣言」が確認され、全国各地・各分野での取り組みが31条を軸に繋がり始めています。
子どもの権利条約第31条には、①休息・余暇の権利、➁遊び・レクリエーションの権利、③文化的生活・芸術への参加の権利が盛り込まれ、全体として《子どもの文化権》が規定されていますので、第2回目をむかえる今年の「31条のひろば」では、「31条ムーブメント宣言」の広がりを見つめ、《31条のチカラ》を確認するために、3つの「ひろば」づくりに挑戦します。
1つは「学び合い、語り合うひろば」(センタ―フォーラム)です。ここでは、31条ムーブメントの広がりを報告する諸団体作成のビデオレターが上映されるとともに、《31条のチカラ》を深め合うシンポジウムを開催します。専門的・学術的・国際的な視点からの報告を受けながら、子どもの成長発達に不可欠な外遊びの大切さを見つめ直し、遊びは子どもの主食であることの意味を再確認します。
2つめは、プーク人形劇場を会場に文化芸術団体のライブを楽しむ「表現し、感じあうひろば」(プレステージ)です。センターフォーラムの前日に行われるこのライブは、実行委員会に参加している文化創造団体が力を結集して、コロナ禍の下で失われている「生の舞台」にこだわり、観て感じて楽しむ機会を創ります。
そして3つめは長野県高遠町のキャンプ場で開かれる「遊び・楽しむひろば」(アートキャンプ)です。今年初めて開く「あそビバ!キッズキャンプ」は、そこで何が始まるか未知数ですが、「このゆびとまれ」でキャンプ場に集まった人たちで創りだすミニフェスティバルです。31条が保障する余暇と遊びと文化・芸術への参加の権利を自然の中でたっぷりと体験し合います。
「子どもの権利条約第31条」と「31条ムーブメント宣言」を手がかりにして、多くの実践者・関係団体があつまり、子どもの文化権を日本社会に確立していくための「ひろば」にしたいと思います。みんさん、ぜひご一緒に。
(コロナ感染拡大の折、開催の方法や変更につきましては、事務局からのお知らせに随時ご留意ください。)
第2回「31条のひろば」実行委員会
実行委員長 増山 均