新年のごあいさつ
会員の皆様・読者の皆様、2026年の年明けおめでとうございます。今年こそ、子どもたちとともに、明るい希望を持てる年にしたいと思いますが、和平案がまとまりきれず4年目となるウクライナでの戦争、子どもの危機がますます深刻化するパレスチナの惨状、さらには国際法を無視したトランプ大統領のベネズエラ介入など、《戦争》の現実が重くのしかかったままです。
わが国では、高市政権の誕生によって、平和・民主主義・社会保障など、子どもの現在と未来にかかわるあらゆる面で不安が高まり、「新しい戦前」のことばがリアルに胸に迫ってきます。高市首相による台湾有事発言以来、緊張が高まる中国との関係、政府高官による核保有発言、防衛費9兆円超えなど、平和と安全な社会づくりに全く逆行する政治の動きに危機感を感じます。政府は、日本社会をどこに導こうとしているのでしょうか。
こうした時だからこそ、私たちは、有事や危機に踊らされることなく、平和憲法の原点に立ち戻り、軍事力・武力の増強ではなく、平和外交と民間人の文化交流の広がりの力を信じ、国際協調の道を強く求めたいと思います。
『子どものしあわせ』誌では、ジャーナリスト・伊藤千尋さんの『非戦の誓い』から「憲法9条の碑を歩く」を連載し紹介してきましたが、11月号には茨城県の航空自衛隊百里基地の真ん中に建てられた「9条の碑」が紹介されています。いかなる国際紛争も武力による解決をしてはならないことを求める「9条の碑」は、いま全国で70か所を超え、その建立はこの1年間で20数か所になっているといいます。平和憲法と9条の願いこそ、日本と世界の国々が進むべき未来であり、世界の子どもたちのしあわせ実現への道です。
昨年12月の子どもを守る文化会議で記念講演をしていただいた暉峻淑子さんの「戦争・暴力の反対語は、平和ではなく対話です」「対話を失うと民主主義社会の基盤そのものが崩れていく」ということば(「対話する社会へ」岩波新書、2017年)を改めて胸に刻み、子どもたちのしあわせ実現のために歩んでいきたいと思います。

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