「白書」というと一般的には政府機関が刊行するものですが、『子ども白書』は政府機関ではなく民間団体である日本子どもを守る会によって、1964年から刊行し続けています。 毎年、子どもに関わる最新の話題や問題を、「子どもの権利」保障の視点に立って、総合的・多角的な切り口から分析・紹介しています。 毎年度の政治・経済・文化の動向を見据えながら特集テーマを設定して、最新のテーマについて検討を加えつつ、それにプラスして10の領域にわけてそれぞれのテーマごとのその年の状況や紹介したい活動について年度ごとの動向を探り、蓄積しています。

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目次

子ども生活関連年表
新型コロナ年表
巻頭言 人類の危機と子どもの未来 増山均

  • 緊急企画:コロナCOVID-19子どもクライシス
  • 【子どもの権利条約】子どもの権利条約はどこまで広がったか
  • 戦後75年企画
  • 特集 希望の学校 学びのゆくえ
  • 若者チーム企画
  • 子ども最前線
  • 子どもをめぐるこの1年

*執筆者の方のご厚意により、一部原稿を公開させていただいています。〈PDFで原稿を見る〉よりどうぞご覧ください。

緊急企画 コロナCOVID-19 子どもクライシス

【緊急企画にあたって】
  脆弱性を放置しない社会へ 阿比留久美 〈PDFで原稿を見る〉

・みんなのこえでみんなをげんきに! 国立成育医療研究センター コロナ×こども本部
・コロナ感染症と子どもたち 小児科診療室から
 ┗ 多方面におよぶコロナ関連被害 内海裕美 〈PDFで原稿を見る〉
・あの日、あの時、学校で
 ┗ 奪われた3月の意味を問うことから 石垣雅也 
・学童保育で子どもたちの日常を守るために 佐藤愛子
・ローカルネットワークが拓いた子どもの居場所 櫻井龍太郎
・休校と子どもたちの生活
 ┗ おとなのつながりを今 西郷南海子 〈PDFで原稿を見る〉
・学校を若者のセーフティーネットに
 ┗ トンネルの向こうに見える光 小西順治
・経済的に困窮する学生たち
 ┗ 5人に1人が退学検討 FREE・木村和貴
・ひとり親の困窮 コロナによる影響の深さ 赤石千衣子
・子どもと教員の危機に打ち克つために
 ┗ 協働の「ブラック職場」の一層を 勝野正章 〈PDFで原稿を見る〉
・コロナのニュースからメディアリテラシーを学ぶ 下村健一
・子どもたちと対話し、ともに歩む
 ┗ 子どもの声・気持ち緊急アンケートより 田代光恵
・低所得者層ほど厳しさを増す親子の暮らし
 ┗ 沖縄の子ども・保護者調査より 二宮千賀子
・乳幼児とその施設への影響
 ┗ 東京大学大学院教育学研究科附属発達保育実践政策学センター調査より 野澤祥子・淀川裕美・高橋翠
〔声明〕コロナウイルス禍から子どもを守り育てるために―学校の再開にあたって 日本子どもを守る会
〔資料〕子どもの権利委員会:新型コロナ感染症(COVID-19)に関する声明 訳:平野裕二

【子どもの権利条約】子どもの権利条約はどこまで広がったか

 ┗国連採択30年、日本批准25年を受けて 林 大介

戦後75年企画

 ┗雨しか落ちてこない平和な空を子どもたちに
  絶望はそこまで、沖縄・緑ヶ丘保育園 米軍ヘリ落下物事故 神谷武宏 〈PDFで原稿を見る〉

特集 希望の学校 学びのゆくえ

【特集にあたって】 コロナ対応で浮かび上がった学校の存在意義 田沼 朗

・子どものための学校に 阿部真一
・私とあの子どもたちの、希望ある物語 角谷 実
・父母・市民の共同でゼロトレランスを押し返す
 ┗「生活指導規程」を廃止させて経験から 小林克己
・学校-保護者間トラブル急増の背景と出口を考える
 ┗ 子どもの成長を喜び合う、相談相手として 小野田正利
・なぜ私たちは学校に行かないのか? 山本龍太郎・ゆら
・不登校、社会をよりよく発想へ
 ┗ 公教育のより望ましい姿とは 山田哲也
・大学入学共通テスト改革のなにが問題だったか 英語4技能試験と記述式問題導入をめぐって 沖清豪
・中高生にとっての共通テスト 大学入学共通テストから学生を守る会・長谷川雄飛
・ICT化と市場化に揺れる学校の公共性
 ┗ Society5.0と学校教育 児美川孝一郎 〈PDFで原稿を見る〉
・幼児教育・保育の公的保障のために
 ┗ 2019年「無償化」の問題点 丸山啓史
・朝鮮学校無償化除外の問題を考える 呉永鍋
・権利としての高等教育無償化
 ┗ 社会全体で学びを支えるために 渡部昭男
・学ぶ権利を奪い続ける沖縄の学力向上運動
 ┗ 生きる希望を取りもどす教室を 船越裕和
・教育格差を縮小できない学校教育
 ┗ 親の社会経済的地位と子どもの可能性 松岡亮二

【希望の生まれる学校をつくる】

  1. 呼びかけ・応える関係を 西間木紀彰
  2. からだと心をひらく身体教育”からだ” 中坊恵太
  3. 子どもの表現を考えあってつくる同僚関係 福井将道
  4. 「学校をつくる」という選択肢 笹島康仁

・夜間中学は社会の宝
 ┗ すべての義務教育身修了者に学びの機会を 関本保孝
・ソーシャルワークがつなぐ地域の人々と学校
 ┗ 学校と福祉の協働と模索 荒巻りか 〈PDFで原稿を見る〉
・性の多様性と人権尊重の教育へ
 ┗ 権利の平等を求める概念「ジェンダー」と学校 片岡洋子 〈PDFで原稿を見る〉
・障害のある子どもの生活と学びを豊かなものに
 ┗ 「子どもに合った学校」をつくる 河合隆平
コラム まち全体を学びの場へ 多様な学びプロジェクト 生駒知里

若者チーム企画

・オンライン座談会 誰のための学校? 私たちの経験を語り合う
・現場に響くコロナの足音 子どもの日常を見守る

子ども最前線

グレタさんを生んだスウェーデンの若者参画社会 両角達平 〈PDFで原稿を見る〉
越前市 子どもと対話し声を聴く実態調査 子どもの貧困対策法改正と動き出した市町村調査 橋本達昌 〈PDFで原稿を見る〉
子どものインターネット利用の光と影 手厚い保護と自立のための教育を 山本宏樹
DVの本質は支配とコントロール 目黒区事件を通じて学んだこと 杉山春
コラム 子ども本音座談会 「かめおか子ども新聞」 小中学生記者

子どもをめぐるこの1年

子どものいのちと健康

この1年 コロナ禍で考える子どもの“いのちと健康” 野井真吾 〈PDFで原稿を見る〉
  • トピック 小中高で野球の投球制限 中村哲也
  • スポーツにおける「子どもの権利」の尊重 安倍大輔
  • 外遊びで子どもの視力を守る 富田 香

子どもと医療

この1年 心と体は切り離せない 内海裕美
  • 抗菌剤は過剰処方せず、適正使用を 川上一恵
  • 小児歯科から子どもの生活を診る 浜野美幸

  

子どもと家庭

この1年 多様化・複雑化する家族・家庭問題の所在と新しい課題 増山均
  • トピック 地域に増える「放置子(ほうちご)」 山田恵子
  • 社会は子どもたちに約束できるか 
  • 厚生労働省「体罰等によらない子育ての推進(素案)」 松田妙子
  • 血縁家族にかわる「ソーシャルファミリー」  大村みさ子
  • 「教育虐待」とはなにか? おおたとしまさ

子どもと福祉

この1年 新型コロナ禍のもとで懸念される子ども福祉の危機 義基祐正・川松亮
  • トピック 罰によらない子育てを広める 森郁子
  • 福祉の担い手不足なぜ? 保育士の実態から 義基祐正4
  • 里親養育を里親と施設の連携で 武藤素明
  • 放課後デイが直面、報酬改定とコロナ休校 中村尚子
  • 一時保護所で子どもの人権を守る 茂木健司

子どもと司法

この1年 指導の名のもとでの教師の暴力性を問う 宿谷晃弘
  • 被害者が考える「少年法適用年齢引き下げ」の問題 片山徒有
  • 国連・子どもの権利委員会 一般的意見24号(2019年5月)の意義 平野裕二
  • 導入がすすむスクールロイヤー 鬼澤秀昌

子どもと地域

この1年 「子ども」の視点から地域を問う 大山宏
  • トピック 「児童館ガイドライン」改正から2年 野澤秀之
  • 届け! 僕らの声、子どもの遊び場を求めて区議会に陳情 神元幸津江
  • ねぇ、一緒に外で遊ぼうよ! 本道良子

子どもと文化

この1年 コロナがこわい、の声に応える文化の力 片岡輝
  • コロナ禍のもとで、子どもの「文化権の保障」を考える 大屋 寿朗
  • 演劇鑑賞教室の危機を乗り越える 森田勝也

子どもとメディア

この1年 休校をきっかけにメディア機器との付き合いを考える 成田弘子
  • トピック 子どもの身体活動に関するWHOガイドライン完成 原 陽一郎
  • 人はなぜゲームやSNSにハマるのか 原口 剛
  • メディアの長時間利用と子どもの睡眠 内山陽子

子どもと環境

子どもの意見表明権と環境問題~子どもたちの声に応えよう~ 野田 恵
  • トピック コミュニティに根ざした子どもの環境学習『子どもの参画』(ロジャー・ハーㇳ) 小山こまち
  • 気候は変えず、自分が変わろう 宮崎紗矢香
  • いきること。学ぶこと。“誰も取り残さない”環境教育 鴨川光
  • ゆったり・たっぷり・じっくりが紡ぐ子どもの暮らし 中澤真

子どもと災害

この1年 子どもが主体的に行動できる場づくり 吉川恭平
  • 遊びを通じた心のケア活動 「プレーパーク」という文化 廣川和紀
  • 豪雨災害地域で冒険遊び場づくり 半田裕

配送遅延のお知らせ 2月29日

日頃より、『子どものしあわせ』、「子どもを守る」をご愛読いただき、誠にありがとうございます。 『子どものしあわせ』、「子どもを守る」の配送が現在遅延しており、お詫び申し上げます。
  これまで配送を依頼していた、ヤマト運輸ダイレクトメール便が1月末で廃止となったため、今月から佐川急便に配送を依頼し、先月までと同様発出したつもりでした。
ところが、現在、佐川急便での配送が大幅な引き受け量増加により、全国的にお荷物のお届けに遅れが生じているとわかりました。到着まであと数日かかる模様です。(2月29日現在)
  楽しみにしていただいている中、『子どものしあわせ』、「子どもを守る」のお届けが遅れてしまい大変申し訳ございません。 今しばらく到着までお待ちください。
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