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「子どもを殺すな!」 パレスチナ(ハマス)とイスラエルの戦闘の即時停戦とガザ地区の人道危機への緊急支援を訴える声明

 シリアやウクライナでの戦闘に続き、イスラエルとハマスの交戦が続くガザ地区では、ライフラインが断たれ、日を追うごとに多くの人命が失われ、特に、その中に妊婦や子どもが多数含まれるという深刻な人道危機に直面しています。
 現地からの報道によると、足にアラビア語で名前が記された子どもの遺体が多数発見され、子どもたちは、いま戦火の中でお互いの腕にペンで名前を書いているといいます。
 私たちは、国連子どもの権利条約第38条や国際人道法に基づいて、「子どもを殺すな!」の声のもと、すべての紛争当事者に対して即時停戦、人道的休戦を強く求めます。国連総会も緊急特別会合を開催して、「即時に人道的休戦を求める決議」(賛成121)を発しましたが、アメリカは反対し日本政府は国連決議を棄権しています。子どもをはじめとする多くの市民の犠牲を食い止め、ガザ地区への緊急人道支援を確保するために、国際社会および日本政府に対して、国連決議の履行にむけて最大限の努力をすることを求めます。
 岸田首相は、日米軍事同盟の下で大軍拡路線を打ち出しましたが、唯一の被爆国であり平和憲法を持つ日本政府は、世界平和への道筋を示すことこそが今求められている国際的責務です。政府は、憲法前文にある「われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。われらは全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。」を高く掲げ、国際社会に訴え、行動すべき時です。
 私たち日本子どもを守る会は1952年5月の発足以来、一貫して子どものしあわせの実現と健やかな発達を保障するために、日本国憲法と児童憲章の理念の完全実現を目指して歩み、さらには国連子どもの権利条約を重視して活動を続けています。
 だからこそ、私たちはともにこの地球に住む子どもたち、いまガザ地区の子どもたちが直面している深刻な危機を見過ごすことはできず、「子どもを殺すな!」「人道危機を救うために即時停戦を!」と強く訴えます。

〝花には太陽を 子どもには平和を″

 

2023年11月6日
日本子どもを守る会

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